神谷光信さんを迎え、詩話会開催しました

 詩について語り合い、自分の詩を発表する場が欲しいと思いませんか。東京・池袋を会場に〈詩話会&合評会〉を開催します。第一部は「ユリイカ」掲載の「詩と思想」論がいま話題の神谷光信氏をゲストに、「詩と思想」黎明期からの歴史や、同誌が文学運動として目指すものについて語り合います。第二部はフリートークの合評会です。

 11 月12日(日)午後2時~5時、東京・池袋のスペイシー会議室で、文学研究者で作家の神谷光信氏と一色真理による対談「『詩と思想』文学運動体と商業誌のはざまで」が開催されました。

 神谷氏は雑誌「ユリイカ」の特集号「小田久郎と現代詩の時代」に、「『詩と思想』をめぐって――中心は二つ、あるいはそれ以上なくてはいけない」を寄稿。〈詩壇ジャーナリズムは中心が一つしかない円ではなく、中心の二つある楕円であるべきだ〉という高良留美子氏のかつての主張の中に、「詩と思想」のアイデンティティが存在すると指摘した神谷氏の論考に、いま大きな注目が寄せられています。この対談では、そうした神谷氏の綿密な文献調査の成果を踏まえながら、創刊以来50年の歴史と文学運動としての意義を、同誌元編集長・一色の記憶と対照しながら語り合いました。これまで外部からの検証の機会が少なかったテーマだけに、メモを取りながら熱心に聞き入る参加者の姿が印象的でした。